★ NODA MAP 『Q』を見た★ |
NODA MAP『Q』を見た。
野田秀樹の作品は前回の『逆鱗』に次いで2度目
前回は東京芸術劇場
今回は北九州芸術劇場で見せてもらった。
野田秀樹が演劇で表現したい事の根本は
『逆鱗』で充分理解させてもらったつもりだった。
その心算で今回も見たが
なんともパワーアップした強力なメッセージに
圧倒されてしまった。
源平合戦に始まり
ロミオとジュリエットへのオマージュが散りばめられているという台本は、なんと贅沢な事か。
それを演じる役者陣がまたすごい。
NODA MAP常連の松たか子、竹中直人を柱に
ベテランイケメンの上川隆也
若手NO.1女優の広瀬すず
そして今回その凄さを実感させてくれた若手ホープ志尊淳
という面々が縦横無尽に舞台上を駆け回る。
音楽はQUEEN
名盤『オペラ座の夜』からフューチャーされた楽曲たちが
名優たちの演技を引き立てる。
内容はこれから見る人のために詳しくは触れないが
このような作品を作り上げる事ができるのは
野田秀樹以外に考えられない。
先進性、娯楽性がありながら
常に文学的な情緒が漂っている。
これこそNODA MAPの真骨頂だろう。
見終えて
自分の気持ちの中に
深く訴えてくるものを感じた。
突き詰めるとテーマは「愛」
それも「究極の愛」
その最終形を存分に見せてもらった。
ありがとう、野田秀樹
ありがとう、それを演じてくれた名優たち。
感謝を込めて。