2010年 04月 04日
四角いスポーツカー [リバイバルシリーズ] |
フェラーリやポルシェに代表されるスポーツカーは、
空力を考慮して丸く美しい形をしている。
しかし、スポーツカーの歴史において
四角い名車は存在する。
代表的なのは、ランボルギーニカウンタック。
隠れた名車は、ロータスエスプリ。
この車が、つい最近まで製造されていたことはあまり知られていない。
エッジをきかせたシャープなフロントノーズ。
極限まで低く抑えられたルーフ。
素晴らしく美しいデザイン。
歴史に名を残す美しい四角い車のデザインは、
この男によってつくられてきた。
イタルデザインの創始者・ジョルジェット・ジウジアーロ。
1938年生まれ、イタリアの工業デザイナーである。
アルファロメオやフィアットなどのデザインでも知られているが、
日本の名車・いすゞ117クーペをデザインしたのもジウジアーロ。
この熱きデザインの天才・ジウジアーロは、未だに健在である。
ここでいう四角い車という意味は
自動車評論家も使っている「カクカクデザイン」という言葉に置き換えられる。
ポイントはエッジの処理。
近年技術の進歩で丸く滑らかに処理することが容易になってきた事もあり
主流になっている。
昔は手作業でしか実現できなかったので
フェラーリやポルシェなどの手作りスーパーカーしか
美しい丸みを持たせることができなかった。
ジウジアーロの作品
これらの名車も今は丸くなってしまった。
カクカクデザインの車が再び登場してくると
車に興味のない若者たちも
戻ってくるのではないかな。
※この記事は2008年2月Seesaaブログ『熱い男WORLD』用に書き下ろしたものに加筆したリバイバル版です。
by fjblog
| 2010-04-04 09:51
| CAR&BIKE